欧米では成人失明原因の第1位
日本でも増加中
正常
滲出型加齢黄斑変性症
Wang JJ et al. 2000, Van Leeuwen R et al. 2003, Buch H et al. 2005, Seddon JM et al. 2001, Seddon JM et al.
2004, Cho E et al. 2004, Beatty S et al. 2000
診断検査① アムスラーチャート
診断検査② 視力測定
診断検査③ 眼底の検査
加齢黄斑変性症の場合の見え方
ETDRSチャートでは、視力が低い方の
わずかな視力変化が、
小数視力検査表よりわかる。
ETDRSチャートでの視力変化
例)
このときから比べると
13文字視力が低下している
眼底に光を当て、網膜の病気の部分を拡大して調べます。
滲出型加齢黄斑変性症の場合、滲出液、出血、網膜のむくみなどの症状が見つかります。
眼底カメラにより、眼底のカラー写真を撮影します。
散瞳薬を用いる場合と、暗い部屋での自然散瞳を利用する場合があります。
網膜の断面の状態を詳しく調べます。
滲出型加齢黄斑変性症の場合、網膜剥離(網膜がうき上がる)、網膜のむくみ、新生血管(異常な血管)などが見つかります。
蛍光色素を含んだ造影剤を腕(静脈)から注射し、眼底カメラで眼底の血管の異常を検査します。
新生血管(異常な血管)や、新生血管からもれた血液がどこにあるのかがわかります。
抗VEGF療法という新生血管を沈静化させる薬を硝子体内に注射する方法が一般的です。
その他にも、光に反応する薬剤を体内に注射し、それが新生血管に到達したときに弱いレーザーを照射して新生血管を破壊する「光線力学的療法」、新生血管をレーザーで焼く「光凝固法」などの新生血管を破壊することで黄斑へのダメージを食い止める外科的治療もあります。
抗VEGF療法
光凝固法
新生血管の大きさや場所によっては、早期に発見できれば治療後の見えない部分を最小限に抑えることができ、視界にほとんど影響がなくてすみます。日頃から、片目ずつモノがゆがんで見えないかチェックして、早期の発見に努めましょう。
治療法は確定していません。
ただし、「滲出型」に移行して急激に視力が低下することがあるので、定期的な検診が必要です。
アムスラーチャートで日頃から自分でチェックする。
特に生活習慣病の方は日頃から眼の症状に注意し、加齢黄斑変性症が疑われる場合は、眼科専門医に早めに相談する。
ほうれん草など緑黄色野菜に多く含まれているルテインという成分の摂取量が少ないと、加齢黄斑変性を発症しやすいという関連性が指摘されています。目や身体全体の健康維持のためにも、普段から緑黄色野菜を十分にとり、バランスのとれた食生活を心掛けましょう。